2021年9月18日から2022年3月30日までポーラ美術館にて、アメリカの現代美術を代表する女性アーティスト、ロニ・ホーンの個展を開催。
国内の美術館におけるホーンの初個展となります。

《ウェル・アンド・トゥルーリー》2009-2010年 10点組、鋳放しの鋳造ガラス 個人蔵
展示風景:「ウェル・アンド・トゥルーリー」ブレゲンツ美術館(オーストリア) 2010年 Photo: Stefan Altenburger (C)Roni Horn

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ロニ・ホーンの作品の多くは自然と密接に結びつきながら、極めてシンプルに削ぎ落された形式で展開。
写真、彫刻、ドローイング、本など、その表現方法は多岐にわたりますが、一つの概念が多様な作品へと形を変えて現れる様は、環境や周囲との関わりによって姿を変える、「水」の性質を想起させます。
東洋思想における人間の精神のあり方や無常を表す「水」や「川」はまた、展覧会のタイトルにもある通り、ホーンがしばしば作品のモティーフやテーマとして用いるものです。


本展では、近年の代表作であるガラスの彫刻作品をはじめ、1980年代から今日に至るまでの約40年間におよぶ実践の数々を紹介。
水のようにしなやかに多様な解釈を受け入れる彼女の作品のあり方を探ります。
価値観や「正しさ」がめまぐるしく入れ替わるこの時代において、決して周囲に惑わされることなく、 川のように静かに絶えず本質を見つめながら制作を続ける彼女の作品と姿勢。
それらは私たちに、強く生きるヒントと、Reflection(内省)の時間を与えてくれるでしょう。




ロニ・ホーン/Roni Horn 
1955年生まれ、ニューヨーク在住。
写真、彫刻、ドローイング、本など多様なメディアでコンセ プチュアルな作品を制作。1975年から今日まで継続して、人里離れた辺境の風景を求めて アイスランド中をくまなく旅してきた。この中で経験した「孤独」は、彼女の人生と作品に大きな 影響を与えている。 
近年の主な個展は、ポンピドゥー・センター(パリ、2003年)、テート・モダン(ロンドン、2009年)、ホイットニー美術館(ニューヨーク、2009-2010年)、バイエラー財団(リーエン、スイス、2016年、2020年)、グレンストーン美術館(ポトマック、アメリカ、2021年)などで開催。

ロニ・ホーン:水の中にあなたを見るとき、あなたの中に水を感じる?
Roni Horn: When You See Your Reflection in Water, Do You Recognize the Water in You?
会期 :2021年9月18日(土)~ 2022年3月30日(水) 会期中無休 
会場:ポーラ美術館展示室1,2 遊歩道 
開催:公益財団法人ポーラ美術振興財団 ポーラ美術館
後援:アメリカ大使館 
協カ:Hauser & Wirth/ヤマト運輸株式会社
https://www.polamuseum.or.jp/sp/roni-horn/