誰もが知る不朽の名作や、密かに人気を博す隠れた傑作映画をご紹介する「クラシック映画の世界へようこそ!」
今回ご紹介するのは、2022年2月25日(金)より開催開催される、スペシャル・プログラム「テアトル・クラシックス」。
その第1弾となる「愛しのミュージカル映画たち」では、ハリウッド・ミュージカル映画全盛期の作品と80年代の傑作ミュージカル6作品が一挙上映されます。
【上映作品】
若草の頃
20世紀初頭のセントルイスを舞台に、古き良きアメリカの家庭での出来事を、四季の移り変わりとともに生き生きと描き出すミュージカル作品。
名子役マーガレット・オブライエンとジュディ・ガーランドが歌うシーンが愛らしい。
ちなみに監督のヴィンセント・ミネリはこの作品が縁でジュディと結婚。
のちに、自身も大エンターテイナーとなる娘ライザ・ミネリが誕生しました。
[1944年|113分|アメリカ|原題:Meet Me in St. Louis]
★第17回 アカデミー賞(1945年) 脚色賞/撮影賞(カラー)/作曲賞(ミュージカル)/歌曲賞 ノミネート
監督:ヴィンセント・ミネリ
原作:サリー・ベンソン
脚色:アービング・ブレッチャー、フレッド・F・フィンクルホフ
製作:アーサー・フリード
撮影:ジョージ・J・フォルシー
音楽:ジョージー・ストール
出演:ジュディ・ガーランド、マーガレット・オブライエン、メアリー・アスター、ルシル・ブレマー、トム・ドレイク
イースター・パレード
ミュージカルスターであるジュディ・ガーランドとフレッド・アステアが初共演。
パートナーに去られた主人公が酒場の歌手を名ダンサーへと仕立て上げていく、楽しさあふれるミュージカル映画。
アービング・バーリンの名曲とダンス・ナンバーが散りばめられ、その華やかで世界中を狂喜させた最高傑作。
[1948年|103分|アメリカ|原題:Easter Parade]
★第21回 アカデミー賞(1949年) 作曲賞(ミュージカル) 受賞
監督:チャールズ・ウォルターズ
原作:フランセス・グッドリッチ、アルバート・ハケット
脚色:シドニー・シェルダン、フランセス・グッドリッチ、アルバート・ハケット
製作:アーサー・フリード
撮影:ハリー・ストラドリング
作詞・作曲:アーヴィング・バーリン
振付:ロバート・アルトン
出演:ジュディ・ガーランド、フレッド・アステア、ピーター・ローフォード、アン・ミラー
巴里のアメリカ人
パリで画家を志す米国人青年を主人公に、彼を取り巻く多彩な人間模様を優雅なタッチで綴ったダンス・ミュージカル。
既に若くして世を去っていたジョージ・ガーシュウィンの交響詩「パリのアメリカ人」を中心に、全編にガーシュウィン兄弟の「ス・ワンダフル」「我が恋はここに」「エンブレイサブル・ユー」「アイ・ガット・リズム」といった名曲がズラリ。
ミュージカル映画史を代表するスターのひとり、ジーン・ケリーの魅力を存分に堪能できる一作です。
[1951年|113分|アメリカ|原題:An American in Paris]
★第24回 アカデミー賞(1952年) 作品賞/脚本賞/撮影賞/作曲賞/美術賞/衣裳デザイン賞 受賞
監督:ヴィンセント・ミネリ
脚本・原作:アラン・ジェイ・ラーナー
製作:アーサー・フリード
撮影:アルフレッド・ギルクス
音楽:ジョージ・ガーシュウィン
振付:ジーン・ケリー
出演:ジーン・ケリー、レスリー・キャロン、オスカー・レヴァント、ジョルジュ・ゲタリー
紳士は金髪がお好き
主な舞台は、ニューヨークからパリへと向かう船上。
お金持ちと結婚してゴージャスな生活を送ることを夢見る、二人のショーガールが巻き起こす恋愛喜劇。
スターへの階段を昇り始めたマリリン・モンローが、生き生きと愛嬌たっぷりにショーダンサーを演じており、その魅力を見事に開花。
また無名時代のジョージ・チャキリスが端役で出演していることにも注目ですよ。
[1953年|91分|アメリカ|原題:Gentleman Prefer Blondes]
監督:ハワード・ホークス
製作:ソル・C・シーゲル
原作:ジョゼフ・フィルズ、アニタ・ルース
撮影:ハリー・J・ワイルド
音楽:ライオネル・ニューマン、ジュール・スタイン
出演:ジェーン・ラッセル、マリリン・モンロー、チャールズ・コバーン
上流社会
再婚しようとするセレブなお嬢様、まだ前妻に未練がありそれを阻止しようとする元夫、そして式の取材にやって来た記者たち。
それぞれの思いが絡み合う、ミュージカル・ドラマ。
キャサリン・ヘプバーンが舞台・映画共に主演し大好評だった『フィラデルフィア物語』を基に、コール・ポーターの歌曲を用いてミュージカル化。
グレース・ケリーにとっては、モナコ大公との結婚前最後の映画出演作品となりました。
[1956年|111分|アメリカ|原題:High Society]
★第29回 アカデミー賞(1957年) 作曲賞(ミュージカル)/歌曲賞 ノミネート
監督::チャールズ・ウォルターズ
原作:フィリップ・バリー
脚色:ジョン・パトリック
製作:ソル・C・シーゲル
撮影:ポール・C・ボーゲル
音楽:コール・ポーター ジョニー・グリーン ソウル・チャップリン チャールズ・ウォルターズ
出演:ビング・クロスビー、グレース・ケリー、フランク・シナトラ、ルイ・アームストロング
ビクター/ビクトリア
売れないソプラノ歌手が男に化け、女装のシンガーとしてスターになったために巻き起こる珍騒動を描いたミュージカル・コメディ。
『サウンド・オブ・ミュージック』や『メリー・ポピンズ』など、これまでは優等生な印象が強かったジュディ・アンドリュースが、中性的な役どころを好演。
新たな魅力を発揮しています。
当時のパリを再現したセットや衣装も見どころのひとつ。
[1982年製作|133分|アメリカ|原題:VICTOR VICTORIA]
★第55回 アカデミー賞(1983年) 歌曲・編曲賞 受賞 主演女優賞/助演男優賞/助演女優賞/脚色賞/衣裳デザイン賞 ノミネート
監督・脚本:ブレイク・エドワーズ
製作:ブレイク・エドワーズ、トニー・アダムス
美術:ロジャー・マウス
撮影:ディック・ブッシュ
音楽:ヘンリー・マンシーニ
振付:パディー・ストーン
出演:ジュリー・アンドリュース、ジェームズ・ガーナー、ロバート・プレストン、レスリー・アン・ウォーレン
テアトル・クラシックス ACT.1「愛しのミュージカル映画たち」は、2022年2月25日(金)からシネ・リーブル池袋ほか全国順次公開。
時を越えて愛され続けるミュージカル映画が、熱狂と興奮に満ちた夢の世界へ、あなたをお連れします。
テアトル・クラシックス ACT.1「愛しのミュージカル映画たち」
2022年2月25日(金)からシネ・リーブル池袋ほか全国順次公開
【上映作品】
『若草の頃』『イースター・パレード』『巴里のアメリカ人』『紳士は金髪がお好き』『上流社会』『ビクター/ビクトリア』
【料金】
一般・シニア 1,200円
学生(大学・専門・高校・小中学生) 500円
※各種割引、サービスデー適用
※株主優待券、各種招待券、鑑賞券使用不可
※全席指定、入替制
公式サイト https://ttcg.jp/cinelibre_ikebukuro/movie/0834800.html