「82年生まれ、キム・ジヨン」で世界中にフェミニズム文学のムーブメントを起こした韓国人作家チョ・ナムジュ。彼女の最新作「ミカンの味」が2021年4月20日、発売となりました。

チョ・ナムジュ 1978年、韓国・ソウル生まれ。
2011年、長編小説「耳をすませば」で、文学トンネ小説賞に入賞して文壇デビュー。
2016年に発表した「82年生まれ、キム・ジヨン」は韓国で130万部を超える大ベストセラーとなり、25の国と地域で翻訳されました。
2020年には映画化もされ、日本でもスマッシュヒットを記録したのは記憶に新しいところです。

「ミカンの味」の主人公は、4人の女子中学生。
彼女たちが交わした約束をめぐる展開を軸に、それぞれの生い立ちや現在を交互に語る形で展開。
少女たちを優しく見守るかのような語り口は、いつかの自分の姿に重なり、きっと誰もが共感を覚えることでしょう。
フェミニズム文学の旗手が描くシスターフッド小説です。

「ミカンの味」朝日新聞出版刊著 チョ・ナムジュ訳 矢島暁子
定価:1760円(本体1600円+税10%)
発売日:2021年4月20日(火曜日)