「小説宝石」に掲載されていた時から、「本当に高知東生が書いたのか!?」と、文芸界でも話題に。

底なしの寂しさを切々と綴る圧倒的筆致に、驚きの声が続出した高知東生氏の短編小説「土竜(もぐら)」が1月25日に発売されます。

高知東生   |  yakumoxBB

本作は、高知東生が壮絶な過去と向き合いすべてをさらけ出した、自伝的小説集。
侠客の父と、ネグレクトの果てに自死した母。
17歳で天涯孤独となった彼は、喧嘩と女に明け暮れ、全財産6万円を握りしめ上京する。
そして、薬物に溺れ逮捕されたーー。
昭和の高知を舞台に、どん底まで堕ちていく男のやるせない人生と、彼を巡る人間たちに光をあてる、絶望と再生の物語です。

本の帯には、直木賞作家・重松清氏からのコメントが記されています。

このようにしか生きられなかった男と女の、哀しさと愚かさと愛おしさが胸に迫る。
すべてを曝け出す覚悟と、さらけ出したことに甘えない覚悟とを胸に刻んだ人
――すなわち「作家」の、始まりの一冊なのだ。
重松清

読書人を唸らせた唯一無二の世界がここに。

『土竜(もぐら)』は光文社から、2023年1月25日発売。

書名:土竜(もぐら)
著者:高知東生(たかちのぼる)
判型:四六判ハード
定価:本体1,760円(税込)
発売日:2023年1月25日(水)※流通状況により一部地域では発売日が前後します。
発売元:光文社