大都会・銀座の街中にあるビルの屋上で、養蜂が行われていることをご存知でしょうか。
銀座の何処に蜜があるの? ミツバチはどんな活動をしているの??
そんな疑問を胸に、今回は「銀座ミツバチプロジェクト」が主催する見学会に潜入。
ミツバチ博士ふくちゃんの案内の元、養蜂の魅力に触れてきました。

銀座ミツバチプロジェクト | yakumoxBB

会場に到着すると、手書きの看板がお出迎え!
2006年からスタートした、銀座ミツバチプロジェクト。
「銀座のど真ん中ではちみつが採れたら面白いね」という発想から、ビルの屋上でミツバチを飼う活動を開始したとのこと。
ミツバチのお世話をするだけでなく、採取したはちみつをもとに銀座の様々な企業やお店で使用していただくなど、地産地消に取り組んでいます。

銀座ミツバチプロジェクト | yakumoxBB

この日は銀座・紙パルプ会館にある養蜂場で、ミツバチ博士ふくちゃんによる特別講義をスタート。
ミツバチの寿命は、30日程度。
その間、巣の掃除や子育て、巣の作成や修復、蜜の貯蔵、門番など様々な仕事を経験して、ハチミツを集めるために街中へと繰り出します。
銀座から半径2キロ圏内には皇居・浜離宮・日比谷公園という大きな公園が点在しており、公園に咲く花や街路樹から蜜を集めてきます。
採取期間は、4〜7月。
最盛期には1週間で約100キロのはちみつが取れるということですから、驚きです。
ミツバチって体は小さくても、本当に働き者なんですね。
ミツバチの一生を人間の社会システムになぞらえながら、彼らの生態について分かりやすく説明して下さるふくちゃん博士。
説明を聞く私たちの頭上には、巣に帰ってきたミツバチの姿も。
ミツバチの存在を、より身近に感じることが出来るひと時でした。

銀座ミツバチプロジェクト | yakumoxBB

それぞれの巣箱の外では、身を寄せ合っているミツバチの大群が。
これは「ミツバチの夕涼み」と呼ばれるもので、日中の気温が高い日は巣箱の温度が下がる夜半頃まで、こうして巣の外で過ごしているのだとか。
暑い夏を乗り切るミツバチの知恵!?
それにしても、「ミツバチの夕涼み」という表現。なんとも風情がありますね。

銀座ミツバチプロジェクト | yakumoxBB

今度は、養蜂場と同じビルにあるビーガーデンに場所を移して、銀座で採れたはちみつのテイスティングを体験。
銀座ミツバチプロジェクトのミツバチたちは、4月はサクラ、5月前半にはマロニエやトチノキ、5月中旬にユリノキ、6月にはリンデン、そして7月にはエンジュから、蜜を集めて回ります。

銀座ミツバチプロジェクト | yakumoxBB

4月、6月、8月に採取されたはちみつを食べ比べ。
それぞれ黄色、緑、赤のシールで印が付けられていますが、同じ銀座界隈で採れたはちみつとは思えないほど、色が違うことに驚かされます。
そして肝心のお味はと言いますと、どれもクセがなく、後味がサラリとしており、とても上品なテイスト。
その一方で、4月に採取された「サクラ」は花の香りが強く感じられるなど、採蜜された時期それぞれに個性を感じることもできました。
銀座ミツバチプロジェクトのハチミツは、インターネット購入することも出来ますよ。

銀座ミツバチプロジェクト | yakumoxBB

ミツバチは針を持つ生き物であるため、プロジェクト開始当初は周囲の企業や店舗から活動内容の理解を得るのが大変だったとか。
こうしたミツバチプロジェクトは現在、全国で100以上の地域で行われています。
そして銀座ミツバチプロジェクトでは、定期的に養蜂場の見学会を実施中。
ミツバチを通じて、自然の恵みに触れてみてはいかが。

銀座ミツバチプロジェクトについての詳細は、https://gin-pachi.jp/