2026年、お正月気分を吹き飛ばすようなカルトムービーが注目を集めています。
その名も『カリギュラ 究極版』。
コアな映画ファンなら、タイトルを見ただけでピンとくるはず。
そう、本作は1976年にセクシー雑誌「ペントハウス」の創刊者ボブ・グッチョーネが、46億円を投じて製作した映画『カリギュラ』の新編集版。なんと令和の時代に、ローマ帝国一の暴君がスクリーンに再臨したのです。

舞台は、紀元一世紀前半のローマ帝国。第二代ローマ皇帝・ティベリウスの玉座を虎視眈々と狙うカリギュラは、暗殺を企てて、その玉座を強引に奪い去る。
絶対的な地位を手に入れた彼は、市民からは絶大な人気を得ていたが、王室では大金を消費するやりたい放題の日々。やがてカリギュラは、内なる野望を抑えきれず、徐々に暴君の片鱗を見せ始める……。

歴史上実在したローマ帝国皇帝カリギュラの放蕩ぶり、残忍さ、やがて没落していく様子をエロとバイオレンス満載で描いた歴史超大作。なのですが、1980年に公開された『カリギュラ』は、世紀の問題作でありまして。
というのも、あまりにも過激すぎる性描写でハードコアポルノと批判を浴び、映画が完成しても多くのスタッフが自分の名前をクレジットしてくれるなと離脱。それでも、そのスキャンダラスさから話題が話題を呼び、世界的に大ヒットを記録してしまったという“いわくつき”の映画なのです。

もちろん、これまでに製作された『カリギュラ』『カリギュラ2』『新カリギュラ』と、今回の『究極版』、見比べていただくのが最上の楽しみ方。でも、未見の人でもコレがなかなか楽しめます。
まずはとにかく、セットが豪華絢爛。そしてキャストには、マルコム・マクダウェル、ヘレン・ミレン、ピーター・オトゥールなど英国大物俳優たちが名を連ね、重厚感ある演技を披露。
エロとバイオレンスの過激すぎる描写に呆れながらも、なかなかどうして、カリギュラの心情の変化が生々しく描かれていて、ぐいぐいと引き込まれてしまいます。

…と、もっともな感じで評論しても、一言で言うなれば
「ヤバいもの ≒ (ニアリーイコール)とっても素晴らしい芸術作品を観ちゃったなぁ〜」
…と、いったトコロでしょうか。
グッチョーネの暴走により、本来作ろうとしていたものとはまるで違った形で世に送り出されてしまった作品が、45年の時を経て、当時の制作者たちが本当に描きたかった“真のカリギュラ”として復活した。そのクレイジーな制作背景からも、カリギュラという人物がいかに人を狂わせる題材であるかということを窺い知ることもできます。
すべてが生まれ変わったオールニューバージョン。いろんな意味で、奇跡の一作です。






カリギュラ 究極版
2026年1月23日(金)からTOHO シネマズ シャンテほか全国ロードショー
出演:マルコム・マクダウェル ヘレン・ミレン ピーター・オトゥール ジョン・ギールグッド テレサ・アン・サヴォイ
製作総指揮:ジャック・シルバーマン
製作:フランコ・ロッセリーニ ボブ・グッチョーネ
脚本:ゴア・ヴィダル
主要撮影:ティント・ブラス
究極版プロデューサー:トーマス・ネゴヴァン
(C)1979, 2023 PENTHOUSE FILMS INTERNATIONAL
2023 年/アメリカ・イタリア合作/178 分/R18+
提供:ハピネットファントム・スタジオ シンカ
配給:シンカ
宣伝:ガイエ with 叶井俊太郎
公式サイト https://synca.jp/caligula_kyukyoku_movie/
